踵骨棘の根本的な治療【柔らかいだけのインソールでは足りない理由】

“踵が痛い”
“踵骨棘と言われた”
“踵を着いた時や蹴り出す時に痛い”

“踵部分がやわらかいインソールを履けばいいのかな”
“根本的に治療したい”
“何をしたらいいのだろう…”

このようなお悩みがある方へ

✔当記事の内容

・踵骨棘の根本的な治療【柔らかいだけのインソールでは足りない理由】

・踵骨棘になりやすい人の特徴

私は国家資格を所持しております。
病院にて医師と一緒に、踵骨棘を含む様々な疾病がある方に対してインソールをお作りしております。
また、大学院では人の動きに関して研究しておりました。

当記事は、踵骨棘の根本的な治療に関してまとめてございます。
踵の痛みや踵骨棘で痛みの方は、ぜひご覧ください!

踵骨棘の根本的な治療【柔らかいだけのインソールでは足りない理由】

じつは踵骨棘は、トゲ自体が痛みの原因ではありません。
痛みの原因は、足裏の筋や足底筋膜にかかる大きな負担です。

この大きな負担をなくすために、インソールやストレッチは有効です。
インソールを選ぶ際には、気を付けるポイントもございます。

それぞれ詳しくご説明いたしますね。

踵骨棘というトゲ自体が痛むわけではない

踵骨棘の痛みは、トゲ自体が原因ではありません。
それは、踵に付着している筋や足底筋膜にかかる負担が、痛みの原因であるためです。

踵に付いている筋や足底筋膜に強い負担がかかると、踵の骨が強く引っ張られ、トゲが形成されます。
この強い引っ張りにより周辺組織に炎症が起こり、痛みが生じているのです。

“トゲがなくらないと、痛みは取れない” と思っておりませんか?
病院にて踵骨棘を取り除く手術もございますが、痛みの再発率が高く成功率が低いと言われています。これは、根本的な原因がトゲではなく、筋や足底筋膜にかかる負担であるためです。
トゲを取り除かなくても、痛みを無くすことはできるのです。

踵骨棘の根本的な原因は、筋や足底筋膜に大きな負担がかかっていることです。
この負担を改善することが、根本的な治療へとつながります。

そして、筋・足底筋膜の負担を減らす方法として、インソールはとても有効です。
ただし、インソールを選ぶ際には、注意点がございます。

柔らかいだけのインソールでは根本的な負担が減らない

踵骨棘に対して、柔らかいだけのインソールでは根本的な負担を減りません。
それは、筋や足底筋膜にかかる負担が変わらないためです。

柔らかいインソールは、そのクッション性で踵を押す力を分散することはできます。
ですが、筋や足底筋膜にかかる負担は変わりません。

“痛みには柔らかいインソールが良い”
そんな風に思い込んでいませんか?
これは正しくありません。

インソールには、足の裏の筋や足底筋膜を支えるためには、粘り強さも必要なのです。
人間の足を支えている筋・靭帯・筋膜などの組織のことを考えれば、分かりやすいです。
これらの組織は、柔らかいだけではありません。
柔軟性に加えて、足をリジッドな状態にするための硬さも兼ね備えております。

踵骨棘に対して、柔らかいだけのインソールでは根本的な負担を減りません。

踵骨棘に対するインソールに求められる機能

踵骨棘でインソールに求められるのは、筋・足底筋膜をコントロールする機能です。
それは、筋・足底筋膜による負担を減らす必要があるためです。

健康な足であれば、筋・靭帯・足底筋膜などの組織が働いて、足をサポートしています。
ですが、踵骨棘になる足では、特に足底筋膜が働きすぎています。

インソールには、足の骨の位置を整えて筋や靭帯も働かせつつ、足底筋膜にかかる負担を減らすことが求められます。

弊社は、レディメイドのインソールも取り扱っております。
このインソールの芯材は、人間の靭帯
ような“反発する柔らかさ”を備えています。
骨の位置を整え、足底筋膜にかかる負担をなくす効果がございます。
よろしければ、ご覧ください。

✔レディメイドインソール

⇒治療用インソールに基づく【AREIN】

インソール+ストレッチがおすすめ!

踵骨棘には、足の柔軟性を保つことも重要です。

それは、足の柔軟性が、筋や足底腱膜の負担に関係しているためです。

例えば、足の柔軟性が乏しく足底筋膜の伸びが悪かったとします。

すると、伸びづらい組織に大きな負担がかかると、踵骨棘部分を引っ張る力も強くなります。

そのため、足の柔軟性を保つためのストレッチは大切なのです。

ストレッチは、足の裏の足底筋膜、そしてふくらはぎの筋肉に関して行うことがおすすめです。

足底筋膜は、テニスボールや、なければラップの硬い芯などを足の裏で踏むストレッチがおすすめです。

ケーキの生地を作るときみたいに、足の裏の足底筋膜を伸ばすように、踏みつける方法です。

また、ふくらはぎのストレッチも有効です。

ふくらはぎの筋肉は踵の後ろに繋がっていて、足底筋膜にかかる負担に関係しています。

ストレッチを行いつつ、インソールで足にかかる慢性的な負担を減らすことが、踵骨棘の根本的な治療へとつながります。

足底筋膜炎の悪循環から抜け出す対策とは

踵骨棘になりやすい人には、特徴がございます。

その特徴は、次の通りです。

  • 扁平足

  • ハイアーチ

  • 足首がかたい

  • オーバーユース(使いすぎ)

  • 体重が増えた

それぞれ、踵骨棘になりやすい理由をご説明しますね!

扁平足

扁平足は、踵骨棘になりやすいです。

それは、足底筋膜が伸ばされすぎてしまうためです。

扁平足の人は、本来は足を支えるはずの筋肉や靭帯が上手に働いていない状態です。

正常な足と比較して支えが少ないため、土踏まずが大きく沈み込み偏平足となります。

土踏まずが沈み込むと、足底筋膜が大きく伸ばされてしまい、負担がかかってしまいます。

そして、足底筋膜にかかる負担が増えると踵骨棘へ繋がるのです。

ハイアーチ

ハイアーチは、踵骨棘になりやすいです。

それは、足底筋膜が硬すぎる状態のためです。

ハイアーチは、いわゆる甲高の足のことで、硬直性足部とも言われています。

ハイアーチは、足の筋や靭帯、そして足底筋膜が硬くなってしまい生じます。

足底筋膜が硬いと、衝撃を逃がすことができず、踵の付着部に大きな負担がかかります。

こうした流れで、ハイアーチは踵骨棘になりやすいのです。

足首がかたい

足首がかたい人は、踵骨棘になりやすいです。

それは、足底筋膜に大きな負担がかかるためです。

歩いている時、足首がかたいと、代わりに指の付け根が大きく曲がります。

指の付け根が曲がると、その分足底筋膜は大きく伸ばされ、負担がかかってしまいます。

これは、足底筋膜が踵~指の付け根の骨に付着しているためです。

足首がかたい人も、踵骨棘になりやすいのです。

そのため、ふくらはぎのストレッチが有効なのです。

オーバーユース(使いすぎ)

踵骨棘は、歩き・立ち時間が長い方や、スポーツのやりすぎによっても起こりやすいです。

それは、足底筋膜が繰り返し何度も負担がかかってしまうためです。

仕事でたくさん歩いたり、長い時間立っていたりしませんか?

あるいは、スポーツで足に負担をかけていませんか?

こうした環境によって、踵骨棘になったり悪化したりすることがございます。

体重が増えた

体重が増えると、踵骨棘になりやすくなります。

それは、足にかかる負担が大きくなるためです。

“最近体重が増えた”なんてことございませんか?

体重の増加も、足にかかる負担が増え、踵骨棘へつながるケースがございます。

体重が1kg増えれば、負担はそれ以上増えます。

踵には、歩くときは体重の1.2倍、走るときは3倍もの力がかかると言われています。

例えば体重が1kg増えたとします。

この時、1万歩あるいたら、1.2kg分の負担が1万回分増えることとなります。

体重が増えればカラダに不調が起こるのは、当たり前なのです。

“ダイエットのために運動したくても、痛みがつらい”
という方は数多くいらっしゃいます。

こうした場合には、インソールを使いつつストレッチ・ダイエットをしてもらえれば、より効果的に取り組むことができますよ。

体重が増えることも、踵骨棘になる原因となってしまいます。

【まとめ】自分の足を見直して、根本的な治療に取り組もう!

当記事のまとめです。

踵骨棘の原因は、トゲ自体ではなく、踵に付着している筋や足底筋膜にかかる負担が大きいことです。

柔らかいだけのインソールでは、筋や足底筋膜にかかる負担を減らせません。

踵骨棘のインソールに求められるのは、足の骨の位置を整えて筋や靭帯も働かせつつ、足底筋膜にかかる負担を減らす機能です。

インソールで負担を減らしつつ、ストレッチで柔軟性を取り戻すことが根本的な治療へ繋がります。

また、踵骨棘になりやすい条件は、次の通りです。

  • 扁平足
  • ハイアーチ
  • 足首がかたい
  • オーバーユース(使いすぎ)
  • 体重が増えた

一度自分の足やカラダを、確認してみてはいかがでしょうか?

踵骨棘による痛みは、トゲを無くせば治るものではありません。

踵周りの組織のケアが、大切なのです。

当記事を参考に、できることから取り組んでみてはいかがでしょうか。

当記事が、踵骨棘でお悩みの方の手助けになれば、幸いでございます。

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