【種子骨炎】母趾の付け根の痛み!治りづらい原因と根本的な対策とは

種子骨炎_治りづらい原因とその対策
  • 母趾(親指)の付け根が痛い

  • 歩くと母趾が痛む

  • 種子骨炎・種子骨障害で悩んでいる

  • 一度良くなっても、また痛くなってしまう

  • 治らない

このようなお悩みはございませんか?

私は国家資格を所持しており、
病院にて医師と一緒にインソールを製作しております。
種子骨炎・種子骨障害で悩んでいるたくさんの患者様の対応をしてきましたので、安心してご覧ください!

この記事を読めば、
すぐに動きやすくなる対策はもちろん、
根本的にしっかりと改善を目指す対策方法までわかります。

種子骨炎・種子骨障害でお悩みの方は、ぜひご覧ください! 

【種子骨炎】母趾の付け根の痛み!治りづらい原因と根本的な対策とは

種子骨炎・種子骨障害の概要

種子骨炎・種子骨障害とは、母趾の付け根(足裏)が痛くなってしまう症状のことです。
種子骨周りの筋肉や腱などが炎症を起こすことで、痛みが生じてしまいます。
重度の場合、種子骨が骨折していることもございます。

種子骨炎は治りづらい・再発しやすいと言われています。
それは、種子骨炎になりやすい身体になってしまっているからです。。

特徴的な身体状態として、次の2つがございます。

  1. 扁平足・ハイアーチがある
  2. ふくらはぎ(足首)がかたい

また、痛みに合わせて3つの対策を一緒に行うことを推奨します。

  1. 種子骨炎用のインソール
  2. 足まわりのストレッチ
  3. 足のトレーニング

それぞれご説明致します。

[原因その①]扁平足・ハイアーチがある

扁平足・ハイアーチは種子骨炎の原因です

扁平足・ハイアーチは種子骨に大きな負担がかかります。
それは、足のバネが上手くできていないためです。

扁平足足のバネが緩んでいる状態
ハイアーチ足のバネが硬すぎる状態

状態は真逆ですが、足のバネが使えていないという点では同じです。

扁平足・ハイアーチは、見分け方がございます。
内側に倒れている⇒扁平足
外側に倒れている⇒ハイアーチ
真っ直ぐ~やや内側⇒正常

足のバネが使えないと、衝撃吸収がうまくできません。
種子骨にかかる負担は大きくなってしまいます。

また、扁平足・ハイアーチは足の筋肉が弱っていることが多いです。
その分、足の指をたくさん曲げて足裏の組織を強く引っ張って、足を安定させようとします。
この機能はウィンドラス機構と言われています。
ウィンドラス機構に頼る分が多くなると、種子骨まわりの腱もたくさん引っ張られます。
そのため、種子骨にかかる負担が大きくなってしまいます。
※ウィンドラス機構は足の大切な機能です。
この機構が悪いわけではなく、頼りすぎが良くないということですのでご注意下さい。

自分は扁平足でもハイアーチでもないけど種子骨が痛い、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
良くあるのは、【かくれ扁平足】であるケースです。
かくれ扁平足は、パッと見て土踏まずがあります。
ですが、体重をかけると足が大きくつぶれてしまいます。 

⇒かくれ扁平足の詳細はこちら

このように、扁平足・ハイアーチだと種子骨へかかる負担が大きくなってしまうのです。

[原因その②]ふくらはぎ(足首)がかたい

ふくらはぎが硬さは、種子骨炎の原因です。

ふくらはぎ(足首)がかたいと、種子骨への負担が大きくなります。
それは、指の付け根をたくさん曲げてしまうためです。

指の付け根をたくさん曲げると、

  • つま先荷重の時間が長くなる
  • 組織が強く伸ばされる

といったことが起こります。

ふくらはぎの筋肉がかたくなると、足首を上へ曲げる動作(背屈動作)がしづらくなります。
足首の動く範囲が狭くなってしまうのです。
すると、
本来は足首が動かしたい分を、指の付け根をたくさん曲げてしまいます。
これを代償動作と呼びます。

例えば歩いている時、
ふくらはぎがかたいと通常よりかかとが早く上がってしまいます。
正常な歩行よりも、つま先立ちの時間が長くなってしまうのです。

また、つま先立ち=指の付け根が大きく曲がった状態です。
ウィンドラス機構に頼る分が多くなると、種子骨まわりの腱が強く引っ張られてしまいます。

ふくらはぎがかたい
⇒足首が動かない
⇒指の付け根を大きく曲げる代償動作
⇒種子骨への負担が増える

このように、ふくらはぎが硬いと種子骨の負担が大きくなります。

【対策その①】種子骨炎用のインソール

種子骨の負担を減らす方法として、インソールは有効です。
それは、履いてすぐに効果を発揮できる方法だからです。

インソールは、物理的な力をコントロールできます。
種子骨に力が集中しないようしたり、
足のバネを使えるようにしたり、
することができます。
こうした物理的な力をコントロールできるため、履いてすぐに効果が発揮されるのです。

それでは、どんなインソールでも良いのでしょうか?
もちろん、そんなことはございません。
種子骨炎のためのインソールには、次のような機能が求められます。

  • 力の分散により種子骨への負担軽減
  • 指の付け根の曲がりすぎを抑える
  • 種子骨炎の原因である扁平足・ハイアーチ(足のバネ)の改善
  • 筋活動を促進させる
  • 足の動く範囲(可動域)を正常にする

こうした機能を持つインソールは、今までございませんでした。

私たちの会社は、病院にてオーダーメイドの治療用インソールを製作しております。
“やわらかい素材”
“つちふまずをただ持ち上げる”
こうした市販のインソールは、触り心地はよいですが根本的な解決へ繋がりません

とくに「扁平足」「ハイアーチ」では、
アプローチの方法が真逆です。
特化したインソールが必要なのです。
そこで、種子骨炎に特化したインソールを開発しました。
種子骨炎に特化したインソールは、AREINだけです。

種子骨炎の対策のため、
「扁平足による種子骨炎」
「ハイアーチによる種子骨炎」
2つをご準備しております。

医療現場でオーダーメイドインソールを製作している私達だからこそ、できるラインナップです。

よろしければ、ご覧くださいませ。

【対策その②】ふくらはぎのストレッチ

種子骨炎の対策として、ふくらはぎのストレッチは重要です。
それは、足首の動く範囲がひろがるためです。

ふくらはぎの筋肉がかたいと、足首を上へ曲げる動作(背屈動作)がしづらいです。
これだと、指の付け根をたくさん曲げてしまいます。
そして、種子骨への負担を増やしてしまいます。

そのため、ふくらはぎのストレッチが重要なのです。

ふくらはぎのストレッチは、

  1. 体重をかけるストレッチ
  2. 体重をかけないストレッチ

2つがございます。

痛みが強いときには、体重をかけないストレッチをオススメします。

①体重をかけるストレッチ

種子骨炎のための荷重ストレッチ

体重をかけるストレッチは、
ふくらはぎの上半分を効率的に伸ばすことができます。

①後ろ側のかかとを上げない
②後ろ側の膝を伸ばさない
③前側のヒザをゆっくりと曲げていく
④ふくらはぎが伸びる

②体重をかけないストレッチ

種子骨炎のための非荷重ストレッチ

体重をかけないストレッチは、
ふくらはぎの下半分を効率的に伸ばすことができます。

①座った状態で足を組む
(組めない場合は足をおろしたまま)
②ふくらはぎを親指で揉む
③ふくらはぎが伸びる

また、かたくなりやすい下半分を重点的に揉んであげましょう。
ふくらはぎの膨らみが終わり~かかと
にかけてです。
この辺りは筋肉から腱へ変わるかたい部分です。
しっかりとピンポイントで伸ばしてあげる必要がございます。

このような
ふくらはぎのストレッチは足首の動く範囲を広げるために重要なのです。

【対策その③】足のトレーニング

足のトレーニングは、種子骨炎に対して有効です。
それは、扁平足・ハイアーチの改善につながるためです。

足の正しいトレーニングには、次の効果がございます。

  • アーチ機能の向上
  • 全身運動能力の向上
  • 動的バランスの向上
  • 歩行速度・歩幅の増加
  • 転倒率の低下
  • 捻挫(ねんざ)率の低下

足のトレーニングの詳細は、
⇒こちらの記事のトレーニング項目をご覧ください

種子骨に痛みがある際は、つま先に強く体重をかけるトレーニングは避けるようにしましょう。
また、強い痛みがある際には専門機関への受診を推奨します。

種子骨炎・種子骨障害は、親指の付け根の裏部分に痛みが出ます。
種子骨炎のおもな原因は、
①扁平足orハイアーチ
②ふくらはぎのかたさ
です。

対策としては、
①インソール
②ふくらはぎのストレッチ
③トレーニングがあります。
これらの対策は、3つ並行して行うことをおすすめします。

症状が強い際には専門機関への受診を推奨します。

ここからは、種子骨炎をもっと深掘りしていきます。
いまの自分のからだの状態を理解することは、
必ず症状の改善に役立ちます。

ぜひご覧ください!

小さな種子骨が持つ、大きな役割とは?

種子骨は、母趾(親指)の付け根にある2つの小さな骨のことです。
小さな種子骨ですが、実は大きな役割を持っています。

もし種子骨周辺を痛めてしまったら、スポーツはもちろん、日常生活にも支障が出てしまいます。

種子骨は母趾を助けている

種子骨は母趾を助けている

種子骨は、私たちの動きの手助けをしています。
なぜなら、母趾につながる筋肉を効率的に、腱に負担をかけず動かしているからです。
※腱とは、簡単に言うと筋肉の端っこの部分のことです。

実は種子骨は、筋肉を効率よく動かすための滑車の役割をしています。
プーリー機能と呼ばれたりもします。

種子骨が助けている筋肉は、次の3つです。

  • 母趾外転筋⇒母趾を外側に動かす筋肉
  • 母趾内転筋⇒母趾を内側に動かす筋肉
  • 短母指屈筋⇒母趾を曲げる筋肉

 少し詳しいお話をすると、
内側の種子骨は、母趾外転筋・短母指屈筋の腱のなかに埋まっていて、
外側の種子骨は、母趾内転筋・短母指屈筋の腱のなかに埋まっています。
短母趾屈筋は、両方の種子骨に助けられています。

このように、種子骨は母趾を動かす筋肉の手助けをしています。

母趾が使えないと悪影響が!

種子骨まわりを痛めてしまうと、日常生活に大きな負担がかかってしまいます。
それは、母趾は体重をささえて、バランスを取っているからです。

母趾は、私たちの想像を超えたパワーが秘められています。

  • 曲げる力が強い
    1mの棒の先に6.8kgの重りをつけて耐えられる強さ)
  • バランスセンサーがたくさんある
    (視覚よりも早い反応速度)

⇒詳しくはこちらの記事で

 種子骨が悪くなると、こうした機能がしっかり発揮できなくなってしまうのです。
それでは、種子骨が悪いときとは具体的にどんな症状が出るのでしょうか?

種子骨炎で起こる症状【くりかえす悪循環】

種子骨炎では、さまざまな症状が引き起こされます。
11つは小さな症状でも、それが波紋となり大きな悪影響が出てしまいます。
こうした悪循環の危険性についてお話しします。

足の母指球が痛い原因の1つである種子骨炎

多くの種子骨炎・種子骨障害の患者様は

  • なんか母指球が痛い
  • 外反母趾のせい?

といった疑問から病院へいらっしゃいます。
そこで診察を進めていって、種子骨炎・種子骨障害だと発覚するケースが多いです。

特に、母指球の底(下)側に痛みがある場合は、ほとんど種子骨炎・種子骨障害です。
母趾球の痛みの原因、そして自分のカラダの状態をしっかり分かると、適切な対策が取れます。

症状の強さは種子骨の状態で変わる

種子骨炎・種子骨障害の症状の強さは、種子骨の状態によって変わります。
それは、骨自体に影響が出ていることがあるためです。

軽度~中程度の種子骨炎は、まわりの筋や腱だけに炎症が出ていることが多いです。
重度だと、骨折していたり、骨が死んでいたり(壊死)することがございます。
この判断には、専門機関への受診が必要です。

このように、症状の強さは種子骨の状態によって変わってしまいます。
ですが、痛むタイミングはどの状態でも非常に似ています。

特に痛みが出やすいタイミング

種子骨炎で痛みが出やすいタイミングは、【つま先だけで体重を支えている時】です。
それは、大きな力が種子骨まわりに集中してしまうからです。

具体的には、次のようなタイミングが挙げられます。

  • 歩行中のつま先での蹴りだすとき
  • 階段をのぼる・おりるとき
  • ジャンプの着地時
  • スポーツ中で急に止まるとき
  • サッカーでボールを蹴るとき

 これらのタイミングには共通点があります。

⇒つま先だけで体重を支えるため種子骨に圧力が集中している
⇒指の付け根が大きく曲がり、筋・腱が強く伸ばされている

このような、つま先に体重がかかるタイミングで痛みが出てしまいます。

急に種子骨炎になった!痛みが出た!

よく患者様から、

  • 急に種子骨炎になってしまった
  • 急に種子骨が痛くなった

とお話を頂きます。

ですが、種子骨炎は基本的に慢性的な負担によるものです。
もちろん、何か痛みが出てしまうきかっけ(種子骨に大きな負担がかかった、長時間がんばりすぎた等)はあります。

ですが、大切なのは、

  • 種子骨にかかる負担を減らすこと
  • 負担の原因にアプローチすること

です。

即時的な効果・長期的に根本的なケアをしていく上で有効なのが、
インソール(AREIN)による対策のです。

AREINは、急な種子骨炎の痛みにもしっかり対応できます。

扁平足・ハイアーチの悪化につながる【歩行障害】

種子骨炎は扁平足・ハイアーチの悪化につながる

種子骨炎になると、扁平足・ハイアーチの悪化につながってしまいます。
それは、歩行障害が起こってしまうからです。

人間には、クセがあります。
例えば痛みが出ると、
痛みが出づらいように動くクセです。
※反射とも呼ばれます。

種子骨炎で痛みが出ていると、
親指の付け根に体重をかけないように歩きます。
すると、

  1. 母趾の付け根に体重をかけない
  2. 歩幅が小さくなり、歩く速度が遅くなる
  3. 筋肉を使う量が減って、全身の関節の動く範囲も減る
  4. 筋肉量が減り、関節の動きが悪くなる(ふくらはぎもかたくなる)
  5. 扁平足・ハイアーチ+その他の変形が悪化してしまう

このような流れで扁平足・ハイアーチの悪化へつながります。
扁平足・ハイアーチが悪化してしまえば、種子骨炎が治りづらくなります。
この悪循環のせいで、種子骨炎をくりかえしてしまいます。

そのため、しっかりと対策して悪循環を断ち切る必要があるのです。

このように、種子骨炎は扁平足・ハイアーチの悪化につながります。
つぎは、悪化につながる理由を深掘りしていきます。

種子骨炎・種子骨障害の原因の深掘り

種子骨炎になる原因は、次の2つです。

  • 扁平足・ハイアーチがある
  • ふくらはぎ(足首)がかたい

 この2つのせいで、種子骨への負担は大きくなってしまいます。

扁平足・ハイアーチに共通していること

扁平足・ハイアーチでは、衝撃をうまく逃がすことができません。

扁平足は足のバネが柔らかすぎて、
ハイアーチでは足のバネが硬すぎて、
それぞれ衝撃をうまく逃がせずに種子骨への負担を大きくしてしまいます。

ふくらはぎのかたさで負担倍増

ふくらはぎがかたいと、指の付け根が大きく曲がって負担倍増です。

ふくらはぎがかたいと、足首を上へ曲げること(背屈)がしづらくなります。
そのため、足首の代わりに指の付け根が大きく曲がってしまいます。
これにより、種子骨への負担は倍増してしまいます。

扁平足は柔らかすぎるせい

扁平足はやわらかすぎて、ハイアーチはかたすぎて種子骨炎になる

扁平足は、動きが柔らかすぎるせいで種子骨へ負担がかかります。

扁平足の方のおおくは、第1中足骨の動きが柔らかすぎます。
※第1中足骨とは、母趾の付け根の手前の骨です。
そのせいで、大きく何度も繰り返し動きすぎてしまいます。

すると、種子骨まわりの腱が擦られてしまい炎症へつながってしまうのです。

ハイアーチは硬すぎるせい

ハイアーチは、硬すぎるせいで種子骨へ負担がかかります。

ハイアーチの方の多くは、第1中足骨の動きが硬すぎますます。
※第1中足骨とは、母趾の付け根の手前の骨です。
そのせいで、地面から垂直方向の押すような力が種子骨に加わりやすくなります。

炎症だけでなく骨への負担も強くなってしまいます。

生活環境も関係あり【くりかえしかかる負担】

種子骨炎には、生活環境も関係あります。
それは、種子骨へくりかえし負担がかかる環境があるためです。

具体的には次のようなものです。

  • 走行、踏み込む動作が多いスポーツをしている
  • 働いているときにつま先立ちをよく行う
  • よくしゃがみ込んで作業する
  • たくさん歩く

どれも、足の指の付け根に負担がかかる動作をくりかえし行うことが特徴です。
スポーツでいえば、陸上競技・バスケットボール・サッカーなどよく走るスポーツに多いです。
また、床のかたさも大きく関係しています。

扁平足やハイアーチの状態で、
このような生活環境に身を置くと種子骨炎へつながってしまいます。

種子骨炎に対する応急処置【あくまで応急です】

種子骨炎に対する応急処置をご紹介します。
あくまで応急的なもので、根本的な対策にはつながりません。
ご注意くださいませ。

種子骨障害で痛みが強いときに効く歩き方

病院にて、種子骨障害の患者様からよく

  • 種子骨障害のせいで歩けない
  • 歩くと痛みが強くて悩んでいる

といったご相談を受けます。

インソールをお作りしても、どうしてもお渡しまでに数日間頂くので、応急的な対処法をお伝えしております。
そのうちの1つが、種子骨への負担を減らす歩き方です。

  • 足裏全体でスタンプを押すように着く
  • 歩幅を小さくする
  • 杖などで体重を分散する
    (反対側に持つ)

これらの歩き方は、種子骨への負担を一時的に減らします。
それは、種子骨への圧が減り、腱の伸びすぎを防ぐためです。

足裏全体でスタンプを押すように着くと、種子骨へかかる圧を減らすことができます。
かかとから地面に着いてはいけません。
着いた勢いで種子骨へ体重がグッと乗りやすくなってしまいます。
※これをロッカー機能と呼びます。

歩幅を小さくすると、腱の伸びすぎを防ぐことができます。
それは指の付け根を小さく曲げて歩くからです。
逆に歩幅を大きくすると、指の付け根が大きく曲げり種子骨への負担が増えてしまいます。

最後に、杖などをつかって腕で体重を支えて分散する方法もあります。
歩くとき、脚と手は反対に出ます。
痛い方と反対側に杖を持ちましょう。

このように、歩き方を注意すると種子骨へかかる負担を減らすことができます。

中敷きの加工【パッドを種子骨に当てるのはNG】

種子骨炎での応急処置

中敷きの加工により、種子骨への負担を減らせます。
それは、種子骨へかかる圧を減らせるためです。

方法は2つございます。

①中敷きの加工その1

手順は次の通りです。

  1. 中敷きを2枚準備する
    (元の中敷き+もう1枚)
  2. もう1枚の中敷きの種子骨部分をはさみ等で切り抜く
  3. 上に元の中敷きをかさねる

注意点として、お靴によっては足先がきつくなることがあります。
これは中敷きを2枚使うためです。

きつい場合は、次の方法をお試しください。

②中敷きの加工その2

手順は次の通りです。

  1. 端材を準備する
    (その1で使った中敷きや、家に余っている中敷き)
  2. パッドをつくる
    (約幅3cm・長さ5cmほどでカットする)
  3. 元の中敷きの下にパッドを入れる

※パッドの位置の注意点は次の通りです。
・種子骨より手前の位置にする
・種子骨の下には被せない
・母趾の列に沿ってパッドを貼る

その1よりは効果が弱いですが、靴がキツくなりづらい方法となります。

このように、歩き方や中敷きの加工で応急処置をすることができます。
ですが、あくまで応急処置となります。

最初にご紹介したように、しっかりと対策して頂くことを推奨します。
また、強い痛みがある際には専門機関への受診を推奨します。

【まとめ】根本的な原因から、種子骨にかかる負担をなくしていこう!

母趾の付け根部分に痛みがある場合、種子骨炎・種子骨障害である可能性があります。
これらの対策は3つございます。

  • 種子骨炎用のインソール
  • 足まわりのストレッチ
  • 足のトレーニング

この3つの対策は、一緒に行うことで相乗効果が期待できます。

また、私たちは種子骨炎に特化したインソールを開発しました。
ぜひ種子骨炎の対策としてご活用ください。

この記事が、少しでも多くの人の手助けになれば幸いでございます。